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2024-10-15

🌸月次祭 光明稲荷神社 令和六年十月十五日 「思いやる、慈しむ心を大切にする事とは」

皆さま、こんにちは。光明稲荷神社 神職 髙野です。

本日は、令和六年十月十五日。

いよいよ初秋となりましたが、季節はずれにも

陽射しが強く暑い日となりそうな朝です。

光明稲荷神社 月次祭を執り行わさせて戴きました。


御神饌も少しずつ夏から秋色が出てきたのかな、

という感じではありますが、四季に関係なく

お野菜、果物などいつでも食することができる現代。

便利な世の中になった分、昔ほど季節感が無くなって

しまっている感もあります。


日本は四季がある美しい国です。

四季折々の慣わしごと、神事、祭りなど、収穫物や花々が

季節ごとに楽しめる国です。

しかしながら、昨今の温暖化の影響でだいぶ、変わって来て

しまっていることが痛ましいことであります。

今年は特に季節ごとに顔を出す、昆虫たちに顕著に表れていました。

急に暑くなったり涼しくなったりして混乱していたようです。

いつもは初秋に近づくと、可愛い声で鳴く鈴虫やコオロギ、

威勢よく気持ちいい声のクツワムシ、カマキリなど、

タイミングを間違えて大きくなる前に亡くなってしまっている。

その姿を見ると心が痛みました。


広く大きな宇宙にある美しき自然あるこの地球は、大神様から戴きし

素晴らしい宝もの。大神様からの尊き贈り物です。

動植物など全てのいきとしいけるものは大神様の分霊。

大神様そのものなのです。

ですから、この世は、人間だけが作り上げた人間だけのもの

ではありません。人間は、この宇宙のほんの一部にすぎません。

人間に関わらず、鳥や蝶など小さな生き物たち、動物たちの細胞、

姿は全てひとつひとつ、大神様がお作りになられた芸術品です。

とても人知では作り得ることが出来ません。


温暖化進む昨今、経済発展を遂げた人間社会。

されど、人間同士に限らず、弱き小さな命に対する

思いやりが欠落しつつある世の中になっております。

自分さえよければいい。そう思う風潮があふれ出してきています。

今こそ、古来の日本人が持っていた清き素晴らしい心。

生きとし生けるものが共に寄り添い、思いやりを以て生き、

自然と共に共存共栄していくことが、大切なのです。

稲荷大神様の悲しんでおられる、残念に思われていらっしゃる

御心を今朝、感じられました。

大神様に大変、申し訳ないこと。

私は、どうすればよいのだろう、と。


思いやり無き人はどうあれ、それに振り回されず、

怒ることなく批判非難せず。

己はしっかりと、大神様の御心のままに随神の日々を

歩まんとすることが大事であると。

今朝の月次祭で大神様からご提示を受け、改めて思いました。


さあ、いよいよ十月も後半です。

寒暖差ある日々ですが、元気にまいりましょう。

笑う門には福来る!!

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