🌸神棚奉斎(家庭での祀り方・二階がある場合など) 2011 /09/25
こんにちは。光明稲荷 神職 髙野みどりです。
今日は、「神棚奉斎(家庭での祀り方・二階がある場合など)」
についてお話しさせて戴きます。
先日、ご相談で「神さまとのご縁を戴き神棚をお祀りしたい」
との事で、祀り方などは前以てお伝えさせていただきました。
なので、大丈夫かと思っておりましたが、
今朝、神事の最中、大神さまから
「○○の所、雲と言う字は書いて貼ってあるか?確認せよ」
とご神託がありました。
「あれ??以前に神祀りの時には必ず「雲」と書いて
天井に貼って戴く様にお話しさせて戴いたはずなんだけれど…」
私も神棚を祀られた後に、その方からは特別なご依頼がなかったので、
そのまま、お任せした状態になっていましたのでちょっと心配になりました。
早速、伺って見ると…。
「えっ・・・? 貼ってないですが…」と全く、覚えていないご様子。
「あちゃぁ~やっぱり」(-_-;)
すぐさま、「雲」と書いて天井に貼って戴く様にお願いし、
神さまにお詫びとご挨拶を兼ねてお宅にお伺いすることにしました。
この「雲」という文字ですが、
神棚を家の中にお祀りする時には、平屋などの一階建てならば、
「雲」という字を貼る必要はありません。
なぜなら、神さまのお社の場所が一番上の場所になるわけで、
神さまのお社の屋根の上には人は通りませんし、
人の住む家の屋根が覆い、その上には空が広がるだけだからです。
けれども、二階かそれ以上の建物の場合、物理的に神さまの上を
歩くことになってしまいます。
ですので、二階建てか、それ以上の建物の場合は、
「雲」と言う字を半紙に墨で書き、神棚の上、
つまり天井に貼らなくてはなりません。
「雲」という字を貼る事によって、神棚の上の階は無く、
空があり、神棚が一番上になっているという状態として
みなされるというわけです。
まあ、仮に「雲」という文字を貼らないからといっても
神様はお怒りにはならないでしょうし、罰も当たらないでしょう。
そういうことよりも、「神様に気持ちよくお鎮まり戴きたい」
神様に対して礼節、尊重する気持ち、が大事であると私は思うのです。
また、神棚を設置する場所は、清浄で明るい、風通しの良い場所が
一番良いですね。
北東と南西、つまり鬼門と裏鬼門を避けること。
良い方角は、南向き(北側を背にする)東向き(西を背にする)
が最も好ましいです。
部屋の隅のコーナーや冷蔵庫や食器棚の上!??
ワンちゃん達のトイレの前?
ゴミ箱の近く、洗面所の上? に画びょうで神札を止める、
セロテープで貼る??
論外ですね ( ;∀;)
また、仏壇との向かい合わせも避けてくださいね。
横並びも…出来れば避けて戴きたいです。
もちろん、人がバタバタ通ったり、騒がしい場所もいただけません。
ですので、クーラーが正面にあったりして風が直接来るのも良くないです。
神さまも人間と同じです。
「清浄で明るく、気持ちの良い場所がお好きである」と言う事なのです。
必要以上に豪華にしなくちゃいけない、これが重要ではないのです。
沢山、何かをお上げすれば、何かご利益を沢山もらえる。
これも違います。
今のご自身の身の丈に合ったお祀りをしていただければ良いのです。
神様は全て見ておられます。
皆さまも、もしも神さまとのご縁を戴き、神祀りされる時には
かりにも、親以上に大切な尊き存在の神様に色々とご守護いただくのです。
神様にご自身が誠意の真心こもったお祀りしていただきたいなぁ、( ;∀;)
と思っております。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。