🌸伏見稲荷大社のご祭神についてPart1どのような神様がお祀りされているの?
こんにちは。光明稲荷 神職 髙野みどりです。
今日は、「伏見稲荷大社のご祭神について」です。
まずは、part 1として、伏見稲荷大社のご祭神はどのような神々様が
お祀りされているのか?をお話しさせていただきます。
京都、伏見稲荷大社のご祭神は、稲荷大神様です。
「お稲荷様」と一口に申しましても、あまりに有名で、
一度は聞いたことがある、とても身近な神さまなのですが、、、
本当のところ、良く知られていない、というのが現実ですね。(;’∀’)
「お稲荷様ってどんな神様なんだろう??」と思われたりなさる方も
沢山いらっしゃるかと思います。
正式な御神名は何であるのか、本当はどんな神さまなのか、
知らない方も、とても多い事でしょう。
そして、「お稲荷様」というと、どんな神様?と聞かれたら
怖いイメージが浮かんでくる、そういう方も多いかと思います。
ネットで検索しても、「稲荷神社に行ってはいけない」とか
「狐を祀ると化かされる、祟られるから祀ってはいけない」とか、、、
「狐」「祟り」などの俗信から来る多くの誤解なども沢山あります。
一般の方ならば未だしも、神社奉職されておられる神職、宗教家なども
稲荷大神様に対して同様に愚かな考え方をしておられるのも事実として
あるようです。
最近は、やっとテレビ番組などでお稲荷様の事を取り上げてくれる
様になってきてはいるものの、それでもまだまだ、あまりに呆れる、
ひどい誤解が世間には沢山、山の様にある事に私どもは心を痛めております。
というよりも、素晴らしい尊き正神の稲荷大神様に、
只ただ、申し訳なく思う次第でおります。
大神様の使いのものとしての私のお役目は、
一人でも多くの方に「お稲荷様」は私達にとって身近で、
親しみのあるにもかかわらず、とても人知では計り知れない
衣食住のみならず、宇宙規模で働きくださっておられる、
想像計り知れないほど尊く素晴らしい御力のあられる神様である、
という事を皆様にお伝えして行くこと。
そして、本当のお稲荷さまの姿をもっともっと知って戴ける様、
このブログを通して皆様に真の大神様お姿を、
一つ一つ、歴史的な事など交えて、お稲荷様について、
沢山のことをお伝えしていきたいと思っております。
よろしくお願いいたします。
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さて、お話を戻しましょう。
「お稲荷様」を祭神として祀られている神社は日本全国にありますが、
まずは私の守護神様であられます「伏見稲荷大社のお稲荷さま」について
一つひとつ、順にお話をさせて戴きたいと思います。
伏見稲荷大社に祀られている神様は皆さまがご存じ
「お稲荷様」つまり「稲荷大神様」「稲魂の神」であられ、
御本殿には扉が五つありご祭神が五柱(五つの神様)祀られております。
中央三間に三座、お祀りされております。
主祭神を「宇迦之御魂之大神」(うかのみたまのおほかみ)
「佐田彦大神」(さたひこのおほかみ)
「大宮能売大神」(おおみやのめのおほかみ) を御奉斎しております。
そして、その左右一間の相殿には、
「田中大神」(たなかのおほかみ)
「四大神」(しのおほかみ)
の神々が御奉斎されております。
この五座を総称して「稲荷大神」と仰いでおります。
大鳥居をくぐり
手水舎、
楼門を通って行くと、
境内へ向かいます。
まず外拝殿、内拝殿。
そしてその奥には重要文化財に指定されている本殿がございます。
御本殿には下社・中社・上社、そして摂社である田中社・四大神の五社が
一宇相殿(五社相殿、つまり五柱の神々を横並びに祀る構造です)
にご奉祀されています。
これら五柱のご祭神名は、稲荷大神の広大なるご神徳の神名化されたものです。
➄ ➂ ➀ ➁ ➃
①宇迦之御魂大神 下 社 中央座 に鎮まります
②大宮能売大神様 上 社 南 座 に鎮まります
➂佐田彦大神様 中 社 北 座 に鎮まります
④四大神 (中社摂社) 最南座 に鎮まります
⑤田中社 (下社の摂社) 最北座 に鎮まります
一言で「お稲荷様」と言ってもこの伏見稲荷大社の様に沢山の神々が
「稲荷神」として祀られていたなんて御存じなかった方も多かった事
と思います。
皆さまが、いつの日か伏見稲荷大社に御参拝の際には、
本殿の五つの御扉の先には五柱の神々がご鎮座されていらっしゃる事
をお心に留められ、ご参拝されてみてくださいね。
きっと神々もお喜びになられる事と思います。
次回は、先ず、主祭神の宇迦之御魂大神様からどのような神様なのか、
そして、他の四柱の稲荷大神様のお話し。
また、違う回では、千本鳥居の奥にそびえる稲荷山について、
伏見稲荷大社の歴史、御眷属様の事など、稲荷大神様にまつわる
様々なお話をさせていただこうと思っております。
最後までお読みいただきありがとうございました。