🌸 霊障神除清祓病気平癒祈願祭 光明稲荷神社 令和五年八月十二日「霊障に関わる因縁 ・浄霊の大切さ」
皆さま、こんにちは。
光明稲荷神社 神職
髙野です。
令和五年八月十二日、
霊障神除病気平癒祈願祭
執り行わさせて戴きました。
この度は、ご依頼者様の御実家の
ご家系における霊障神除清祓いと
お父様の御病気平癒御祈願でございました。
神事はまずは、稲荷大神様神前にて拝礼から始まります。
修祓によって心身を清らかに清めさせていただき神事を開始いたします。
心身を清め、稲荷大神様に御祈願させていだきます。
邪気がある場合には、稲荷大神様の御力を
お借りして邪気を祓い、鎮め、
心身のプロテクトを強化いたします。
稲荷大神様へご祈念させて戴きます。
神事の最後には、稲荷大神様に終了のご挨拶、
感謝を申し上げます。
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さて、今回は霊障にまつわる神事で
ございましたので、皆さまの中にも
同じような事で悩まれておられる方も
おいでかと存じます。
この機会に少し、霊障に関することを
お話させていただこうと思います。
今回のご依頼者さまに限らず
今、生きている私たちは先祖から受け継ぐもの
として血縁だけではなく、よくも悪しくも
因縁をも受け継いでまいりますため
遠き昔よりご先祖様から続く悪因縁に
依り子孫の代にまで起こる突発的な災い、
病気などの為の清祓い祈願神事のご依頼は
珍しくございません。
「私は何も悪い事をしていないのに
どうしてこんな大変な目に遭うのでしょうか!?」
私もそう思った時期がございました。
魂は輪廻転生をし、自身が学ばねばならない
事は終了しない因縁はずっと続きます。
因果応報なのです。
何かの物事が起こるとき、全ては偶然
ではなく必然として起こります。
自身の御霊に見合った出来事が起こるのです。
これは相応の理と申します。
自分は何もしていないのに、、、。
いいえ、自身が知らないだけ
なのかもしれません。現世だけではなく、
過去世において己は何だったのか?
何をしてきたのか?
なぜ、今生に於いてこの環境、
この親の元に生まれ出でたのか?
全てに理由があるのです。
もしも、それが最悪だったとしても
「自分は悪い人間だからこんなことが起きたんだ」と
ネガティブに考える必要は決してありません。
全ては「本当の意味での魂の幸せになるため」
に起こることなのだと、私は考えております。
この度のご依頼者様もご家系の事、
ご親族の事など大変なお役目を
背負われておられました。
ですが、何とかしようとしても
人身だけで解決しようとすることは
この様な場合には到底、不可能なほど
大変な事なのです。
霊障を背負われた方だけでは対処は
到底無理なこと。
そして、また、たとえ、私のような
お役を戴いた者だけで祈願や祈祷など
をしてもだめなのです。
そして、これを整えていくことには
大変な時間と努力がいるのです。
神様との中取り持ちをさせて戴く神職、
そして当事者さま、双方が神様を信じ、
我が身を委ね、真摯に向き合い、崇敬の心、
感謝の心で一心に祈ることで
初めて光が見えてきます。
なぜ、こういう事が起きたのか。
悪しきもの、と言われる存在がなぜ
障りをもたらしたのか?
原因を探るときに、解決を模索するときに
怒りだけの気持ち、排除の気持ちだけ、
追い払おうとすることだけで進んではなりません。
自身にも少なからず、原因はあったのです。
私たちは仏様や神様でありません。
間違い、罪を全く起こしてないなどということは
決してないのです。
ですから、相手の事ばかりを見るのではなく、
己自身も素直な気持ちで顧みることが大切なのです。
私は霊障の御相談があった場合には、
世間で言う「除霊」ではなく
「浄霊」をさせていただきます。
これは、障りなす曇った者の御霊を
元の姿に戻していくことです。
話を聞いて、どうしてそのような事になってしまったのか。
原因を突き止めていきます。
そして、解決の道を探っていく。
少しでも改心の心があるものには
本来の姿に戻り、本当の意味で
御霊が幸せな道を歩んでいけるようにと
導いていくことをするのです。
これは、大神様の御意思である
「大祓詞」そのものなのです。
ほんとうに幸せになるためには、
神様にご守護いただけるには
どのような御霊であるのが良いのか。
どうすべきなのかが、大祓詞、
ここには全て書かれています。
私ども人間、この世に生まれいでし存在は
いつかはどんな形であれ、この世を去ります。
現世来世と魂が旅をする中で皆が同様に
一様に、幸せになれますように、と
他者のために祈ることが、自身のみならず
先祖様、そして因縁ある人々の魂をも
救うことが出来るのです。
来世のしあわせの為に慈愛の心で
真摯に祈りを捧げる事。
これは単に哀れな相手に対して
同情するのとは違います。
大事な事は、縁で出逢った者と共に
対等な立場で向き合うこと。
共に幸せになっていくことなのです。
しかしながら、その相手側の心が
どうかにも拠ります。
もはや、人の心を焼き尽くした怨霊と化して
しまった存在には祈りは届きません。
これは、神仏様にお任せいたしましょう。
さて、私がお話ししました大事な事。
今回のご依頼者様から
「神事の前日に何故か、気付きがありました」
「除霊ではなく、浄霊という事の意味が
分かりました」とのことでした。
誠に素晴らしいことと、稲荷大神様を
お迎えする事をお導きさせて戴いた私は
本当に嬉しかったです。
大神様にご依頼者様が真摯に向かって
おられる姿を大神様がご覧になられ
しあわせの道への大切なヒントを
お導きくださったのでしょう。
畏れ多くも誠にありがたきことと存じます。
きっと、ご依頼者様ご家族様は
この先も大神様の厳しくも温かき
ご守護の元、随神の道を
進んでいかれることと思います。
大神様とのご縁を戴き、大神様の御心を
感じられた今日、これからが本当の意味でのスタートです。
厳しくも素晴らしい道のりとなられますことでしょう。
どうぞ、無理なく一歩一歩、頑張っていかれてくださいませ。
皆さまのこれより先のご多幸を陰ながら
お祈り申し上げます。
本日は皆様の大切なお役を賜りましたこと
とても光栄に存じます。
誠にありがとうございました。