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2022-11-13

🌸審神(さにわ)って何?

皆さま、こんにちは。光明稲荷 神職 髙野みどりです。

今日は、「「審神(さにわ)って何?」のお話をさせて戴きます。


「審神(さにわ)」・・・

たま~にお聞きになられた事があるかもしれません。

これは、神事をする際に神様にご降臨戴いた際、

お出まし戴いた神様が本当に正神界の神様かどうか?

邪霊、邪神などではないか?正神さまなのか?

その神様のご由緒、歴史などを問いただしたりして

判断し判定する役目の事を「審神・さにわ」と言います。

「審神」の「サ」は神稲の意、「ニハ」は神おろしをするための

聖なる場の事です。

 

諸説ありますが、国学者、儒教者によると、幽冥、正神界、

邪神界などがあり、神様にも階級があり、憑依してくる霊にも

種類や上中下の品位があるそうです。

その説には異論はあるかとは思いますが、

私的には同意する部分があります。

神様にも階級、力の強い、弱いがあります。

 

以前、私が修行間もない頃に様々な神事、呪詛をする際に

正神界の神がお出ましになられたと話をしていると、

段々、神様と思っていた存在が訳の分からないことを

言ってきたりする事がありました。

こんな時には、一喝!!「誰ぞ!?」

すると、「お前と問答すると面白い。」

「消えよ!」

笑い声と共に消えて行きます。

何だか、ケンシロウ、孔雀王??のような…ちょっと古いかな (笑)


未だに、ちょっとでも気を許したりするとその隙間を縫って

出て来る時がありますが、今は直ぐに見破る事が出来ますので

話さずに相手をしません。

本当に審神というものはとても霊能に長けた方や

修行をされた方でもとても難しい事です。

それなりに力のある邪神、邪霊が力試しに来るからです。

ちょっとした心の隙、ちょっとした油断が命取りになります。

ですから、神様のお力をお借りしてする除霊、浄霊などは

命がけ、なのです。

味方である神様が邪神、邪霊だったら・・・

考えただけでもゾッとします。

 

日々、審神の訓練として霊体を清く正しく

中道の位置に自身を置いておかなくてはならないのです。

巷で、直ぐできる呪詛、神降ろしまがいのHow to本等

があるのをお見掛けしますが、、、

興味本位だけで、安易に遊び半分でされますと、

必ず、足元をすくわれてしまうことでしょう。

どうか、くれぐれもお気を付けて戴きたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

※この記事は、2011年10月16日に掲載したものを少し、

リライトしたものです。

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