toggle
2022-07-06

🌸八百万の神々が存在する国、日本 「随神の道とは」

皆さま、こんにちは。

光明稲荷 神職 髙野みどりです。

 

今日は、日本の神様についてのお話です。

私達の国、日本には古代から八百万の神々が

存在しています。

 

我々を取り巻く、山、川、草、木・・・

全ての自然に神々は宿っているのです。


 

この神々に太古の人達は親しみを持ち

身近に感じ、自然の中の一部の人間として

生かせていただいて、

いわば、共存共栄してきました。

 

けれども、私たちは残念ながら

「神様」を目で見ることができません。

 

この目に見えない大自然である神様。

時には大きな災害を巻き起こし

全てを破壊してしまう程の脅威、

この、とてつもない威力。

人知では到底かなわない力です。


 

しかし、自然は怖さだけではありません。

神である自然は、私たちに「五穀豊穣」

山、川、田、海、草木。。。


 

生きていくための生業、大きな実りを

もたらしてくれます。


 

この大きな自然、神の力、霊力に対して

人々は畏れ(おそれ)、様々な祭を通して

敬い、祈ってきました。

 

古代の祀り方は、現在の神社にみられる

「社を持つ神社の形式」である「鎮座式」

ではありませんでした。

 

特定の山、川、巨石、樹木など、

神様の坐する(います)場所、神様が宿るものを

「依代(よりしろ)」とし、ご神体とされ祀られたのです。

 

「形」ばかりにこだわるのではなく、

「祈り」で大切なのは、

「心」です。


 

これが本来あるべき「神の道」、

「神道」(しんとう) の姿です。

 

「随神の道」(かんながらのみち)とは。

「かみ の まにまに」と書きます。

つまり、神様と共に、神様と一緒に生きる。

生かさせていただく、という意が込められているのでは、

と、私は思っております。

 

この世は、決して人間が自然より上、ではなく

自然と人間、ということではない。

人間は自然の一部。自然と共にあるのです。

 

つまりは、畏れ多くも、神様の一部として

自然の中に生かさせていただき、

生業をさせていただけることに感謝して

今日も精一杯、随神の道を生きたいと思います。

関連記事